口径からミリメートルへの変換方法
弾道スペックを読む時や弾薬を購入する際に、.22、.30、または.50口径の表記を目にしたことがあるでしょう。これらの数字は、銃身や弾丸の直径をインチで表しています。しかし、多くの国やほとんどの軍事システムでは、同じサイズがミリメートルで表記されます。
口径とミリメートルの間で変換するとは、同じものを異なる単位で表現する2つの命名システムを対応させることです。
口径(cal)とは?
この場合の口径とは、銃身の内径やそれに適合する弾丸の直径のことを指します。口径はインチを基準としており、通常は小数で表記されます:
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.22 cal = 0.22 インチ
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.30 cal = 0.30 インチ
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.45 cal = 0.45 インチ
この小数インチ表記はアメリカ国内でほぼ共通して使われており、ハンドガンのラベルから狩猟用ライフルや軍事装備まで幅広く採用されています。インチを基にしたこの単純な表記方法が、アメリカの銃器業界で長年標準となっています。
ミリメートル(mm)とは?
一方でミリメートルは、主にヨーロッパやアジア、国際的な武器製造における標準的な単位であるメートル法の単位です。
よく知られた銃器の多くがこのミリメートル単位で表記されています:
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9 mm ピストル
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5.56 mm NATO ライフル
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AKやM14ライフルに使われる7.62 mm弾
インチベースの口径を使用する国でも、多くの場合ミリメートル換算がカッコ内に併記されます。名前は違っても弾丸サイズがほぼ同じことが多いためです。
口径からミリメートルへの変換方法
1インチは25.4ミリメートルなので、計算式は非常にシンプルです:
ミリメートル = 口径 × 25.4
単にインチからメートル法に変換するだけで、特別なステップは必要ありません。
例:.30口径をミリメートルに変換
例えば、.30口径のライフルがあるとします。
ミリメートル = 0.30 × 25.4ミリメートル = 7.62 mm
この.30口径の弾丸は、クラシックな7.62 mm軍用弾と同じサイズです。
どんな数値でも素早く計算したい場合は、長さ変換ツールをご利用ください。他にもさまざまな形式の変換ツールも揃っています。
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知っていましたか?
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長距離狙撃銃で使われる有名な.50口径BMG弾は直径12.7 mmです。
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.22 LR弾は5.6 mmで、スポーツシューティングや小動物猟で最も一般的な弾薬のひとつです。
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多くの法執行機関で使われる9 mm ルガーは、.355口径と同じサイズです。
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.38スペシャルは9 mmよりも小さく聞こえますが、実際には直径がやや大きいです。
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いくつかの弾薬規格は両方の単位を使っており、例えば7.62×39 mm弾は7.62 mmの弾丸ですが、ケースの長さもミリメートルで示されています。
銃器の命名は一律ではない
同じ弾薬でも、「.223レミントン」と呼ぶ場所もあれば「5.56×45 mm NATO」と呼ぶ所もあります。サイズは近いものの、圧力やケースの違いが重要になることもあります。
銃器の名称は起源によって異なる傾向があります。アメリカ製の銃や弾薬は口径表記が多い一方で、ヨーロッパや軍事システムではミリメートル表記が主流です。国際的な標準やカタログを比較する際には両方を理解しておくと便利です。
ここで混乱が生じることもあります。例えば.38スペシャルは0.38インチではなく、9 mm弾も正確には0.354インチではありません。しかし、口径をミリメートルに変換することで、特に比較時に一貫した基準を得られます。
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変換をシンプルに保とう
口径からミリメートルへ変換するには:
ミリメートル = 口径 × 25.4
これだけです。インペリアル単位からメートル法に変える一歩だけで、余計な計算は不要です。
互換性の確認、弾道表の作成、国際的な銃器仕様の整理にも、この変換がデータの整合性を保ちます。
計算を簡単にしたいときは長さ変換ツールを使ってください。また変換ツール集では長さ、質量、容量など多様な単位の比較が可能です。