正五角形は辺の長さが等しく、内角がすべて108度である五辺形です。しかし単なる整った図形ではなく、自然や芸術、建築、国防の建物などにも登場します。では、その面積はどのように計算するのでしょうか?また、いつ必要になるのでしょう?
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正五角形とは?
正五角形は、五つの辺の長さがすべて等しく、内角がそれぞれ108度である五角形です。「ペンタゴン」という言葉はギリシャ語のpente(5)とgonia(角)から来ています。
正五角形は意外と身近に目にします。例えば停止標識は八角形ですが、整った対称性のある形は正五角形にも似ています。また、オクラの断面やヒトデの模様、花びらの形、イスラム建築のタイル模様などにも見られ、視覚的に美しく構造的にも優れています。
幾何学では、このような正多角形が対称性を生かした問題解決の要素としてよく用いられます。正五角形は、正方形や正三角形とは異なり平面を完全に敷き詰められないため、数学的パズルやデザインの課題で特別な存在感を示します。
アメリカ国防総省の本部「ペンタゴン」が正五角形かというと、厳密には正五角形ではありません。ただし五辺形のデザインは正五角形に着想を得ており、名称にもその影響が表れています。
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正五角形の面積を求める方法
正五角形の面積をどうやって求めるかご存じですか?幸い、はっきりした公式があります。ただし初めて見ると少し高度に感じるかもしれません。
方法1:三角法を用いた公式
三角法で計算するには、5/4に辺の長さの二乗を掛け、さらにπ/5の余接(cotangent)を掛けます。
言い換えると:
面積 = (5/4) × s² × cot(π/5)
ここで:
-
s= 辺の長さ -
π/5= ラジアンでの角度 -
cot(π/5)≈ 1.37638
三角関数に不慣れでも心配いりません。cot(π/5)は約1.37638の定数です。辺の長さがわかれば、この公式に当てはめるだけで、計算ツールやオンラインの五角形面積計算ツールを使って素早く求められます。
方法2:アポセム(apothem)を使う実用的な公式
学校の課題やDIYプロジェクトなど実用ではこちらが簡単です。五角形の周の長さとアポセム(中心から辺の中点に下ろした垂線)の長さを掛け、最後に2で割ります。
簡略化すると:
面積 = (周の長さ × アポセム) ÷ 2
-
辺の長さに5を掛けて周の長さを求める
-
それにアポセムの長さを掛ける
-
最後に2で割って面積を得る
辺の長さとアポセムが測定できれば、この公式が特に便利です。.jpg)
なぜ五角形の内角は108度なのか?
正五角形の内角はすべて108度です。その理由は?そして偶然なのでしょうか?
任意の多角形の内角を求めるには次の公式を使います:
(n - 2) × 180 ÷ n
五角形の場合:
-
(5 - 2) × 180 = 540° 合計 -
540 ÷ 5 = 108°
この数値は数学だけでなく、自然や文化にも頻繁に現れます。
自然界の五角形
身近な例を見てみましょう。朝顔や野生のバラなど、多くの花が五重の放射対称を示し、五角形に近い形を持ちます。ヒトデも五本の腕が約108度ずつ離れて配置されています。
分子化学では、炭素化合物の五員環構造が安定性に寄与します。またリンゴやオクラを輪切りにすると、中心部にさりげない五角形が現れます。
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108の精神的・文化的意義
108は幾何学で重要な数値ですが、ヒンドゥー教や仏教、ヨガなどで祈りの数珠や天文計算、瞑想に用いられる神聖な数としても知られています。
これは偶然でしょうか。それとも幾何学的定数が哲学や精神性、科学とつながる興味深い事実でしょうか。
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