gonからdegreeへの変換方法
角度の測定単位として最も馴染みのあるのは度ですが、グラジアン(gon)も特にヨーロッパの測量や土木工学、測地学の分野で広く使われています。国際的なシステムをまたいで作業する際には、gonをdegreeに変換してデータを統一する必要があるでしょう。
それぞれの単位の意味と関係、変換方法をステップごとに解説します。
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グラジアン(gon)とは?
グラジアンは、グラード(grad)とも呼ばれ、円を400等分する10進法に基づく角度単位です。つまり:
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1直角 = 100グラジアン
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1平角 = 200グラジアン
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1周 = 400グラジアン
グラジアンはフランスのメートル法改革時に、10進計算を簡単にする目的で導入されました。世界的な普及度は度やラジアンほどではありませんが、多くのヨーロッパ諸国の測量器具や土地台帳、インフラ設計の標準単位としていまだに用いられています。
度(°)とは?
度は円を360等分した角度単位で、バビロニアの天文学に起源を持つ最も古い角度単位の一つです。数学、航海、建築、科学などで広く使われています。
90°や180°、60°など分割がしやすいため、基本的な幾何学から高度な設計まで実用的です。
グラジアンから度への変換方法
1周は400グラジアンまたは360度なので、単純な比率で変換できます。
変換式
度 = グラジアン × (360 / 400)
度 = グラジアン × 0.9
これにより、任意のグラジアン角度を対応する度数に変換できます。
例:75グラジアンを度に換算
度 = 75 × 0.9
度 = 67.5
つまり、75グラジアンは67.5度です。
さらに素早く変換したい場合は角度変換ツールをご利用ください。他にも各種変換ツールを用意しています。
ご存知でしたか?
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グラジアンは18世紀末のフランスでメートル、キログラムなどのメートル法単位とともに公式採用されました。
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多くのヨーロッパ諸国では現代の測量機器が現場で角度測定にグラジアンを標準設定しています。
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経緯儀やトータルステーションはユーザーの好みに応じて度またはグラジアンでの表示が可能です。
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土木工学の三角関数計算では小数点単位の精度を保つためにグラジアンを活用します。
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測地座標系では、特にヨーロッパのGISシステムで方位角をグラジアンで管理することがあります。
現場ではグラジアン、教室では度
幾何学を学んだ際は角度を度で習っていると思いますが、ドイツの建設現場やスイスの地籍調査ではグラジアンが普通に用いられています。
その理由は、10進法に基づくグラジアンは現場での計算や測定が簡単だからです。直角は単純に100グラジアン、つまり90や45のような計算しにくい分数ではありません。
とはいえ、国際規格や科学的文献の多くは度を標準としているため、両者の変換でデータを一貫して互換性を保つことが重要です。
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シンプルな変換がもたらす幅広い価値
異なる角度測定システム間で精度を正確に伝達する際、グラジアンから度への変換は欠かせません。幸い、この変換は線形で単純です:
度 = グラジアン × 0.9
現場のgonベースの角度測定を度で扱うソフトに入力したり、地域ごとの技術文書を跨いで作業する際に活用してください。
即座に変換結果が欲しい場合は角度変換ツールをお試しください。また、長さや温度など様々な単位変換ができる変換ツール集もご用意しています。