テラビットからテラバイトへ – TbitをTBに変換する方法
大規模なシステム、たとえばストリーミング基盤や企業ネットワーク、データセンター運用などでは、テラビットとテラバイトの両方が登場します。同じ「テラ」がついているものの、実は全く異なる内容を示す単位です。テラビットはデータ転送速度を、テラバイトは保存データ量を表します。高速な転送や容量の計画などでどちらの単位も扱う場合、Tbit(テラビット)をTB(テラバイト)に変換することで正確な見積りや計算が可能になります。
このふたつのメガ単位をどう変換し、その違いがなぜこれほど重要なのかを見ていきましょう。

テラビット(Tbit)とは?
テラビットは、1,000,000,000,000ビット、つまり1兆ビットに相当するデジタルデータの単位です。主に次のような場面で使われます。
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ネットワークのバックボーンのスループット
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光ファイバーインターネットの速度
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システム間のデータ転送容量
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通信インフラ全般
ルーターやスイッチ、衛星通信、分散ストレージシステムなどの仕様で、しばしばテラビットが使われています。
テラバイト(TB)とは?
テラバイトは、1,000,000,000,000バイト、つまり8,000,000,000,000ビット(1バイト=8ビット)のデジタルストレージ単位です。主な用途は次の通りです。
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ハードディスクやSSDの容量
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クラウドストレージの割当量
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バックアップアーカイブの容量
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アプリケーションやメディアファイルの保存量
TbitもTBも巨大な単位ですが、バイト基準である分、テラバイトの方がより多くのデータを蓄積できます。
テラビットをテラバイトに変換する方法
変換には次の関係式を使います。
1バイト=8ビット
したがって、
1テラバイト=8テラビット
つまり、
テラバイト = テラビット ÷ 8
または
テラバイト = テラビット × 0.125
たとえば、光ファイバーで16テラビットを転送した場合、そのデータがどれだけのストレージ容量になるかを計算すると:
16 ÷ 8 = 2テラバイト
ストリーミングプラットフォームがピーク時に10Tbitを転送した場合、
10 ÷ 8 = 1.25テラバイトのコンテンツ配信に相当します。
セキュリティアーカイブが夜間に4.5テラビットの暗号化ビデオをアップロードした場合、保存には
4.5 × 0.125 = 0.5625テラバイトが必要です。
このような変換が他にも必要な場合は、データストレージ変換ツールや、コンバージョンツール一覧から関連ツールをご利用ください。
豆知識
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高画質でエンコードされた4K UHD映画は80~150GBに及び、これは約0.64~1.2Tbitのストリーミングデータ量です。
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主要なインターネットエクスチェンジでは複数のテラビット毎秒を処理しており、これは1分間で数百テラバイトに相当します。
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クラウドレプリケーションにおいて、8Tbitのデータ転送は1TBのストレージ同期と同じ意味を持ちます。
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NASAの深宇宙ミッションでは、テラビット単位のデータセットが地球に送信され、そのすべてのバイトが厳重にエラー確認・保存されます。
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高速取引システムはテラビット単位でベンチマークされますが、すべての取引ログはテラバイト単位で保存されます。
速度と保存容量の関係 – テラビットをテラバイトに換算する意味
Google Fiberなどのプロバイダーが1Gbpsの家庭用インターネットを提供し始めたとき、多くのユーザーはストリーミングの快適さだけを実感していました。ですが実際には、通信事業者側がギガビットからテラビット規模のスイッチングへとシステムを大幅にアップグレードし、膨大なネットワークデータに対応できるよう設備投資を進めていたのです。
すべての動画視聴、アプリのダウンロード、システムバックアップは、転送中のビット(テラビット)を保存用のデータ(テラバイト)へ変換する流れが発生します。TbitからTBへの変換は、単なる計算式の話ではなく、転送希望とストレージ現実のギャップを埋めることでもあります。
AIのトレーニング基盤のような高パフォーマンス環境では、1件のジョブで何テラビットもの元データをダウンロードし、それを構造化したストレージ(テラバイト単位)に変換して処理することもあります。

8で割れば完了 — そのまま活用しよう
最後に覚えておきたい換算のコツ:
テラバイト = テラビット ÷ 8
どんな高速データ転送でも、この計算で伝送量を保存容量に置き換えられます。今後も大容量データの取り扱い時にはこの式を活用してください。
他のデジタル単位の変換も簡単に行いたい場合は、データストレージ変換ツールや、全コンバージョンツール一覧をご覧ください。