ペタバイトからエクサバイトへ – PBをEBに変換する方法
ペタバイト規模のデータを扱っているなら、それはすでに膨大な容量を意味しています。たとえば、数年間分のビデオアーカイブ、全規模のバックアップ、あるいは分散型ストレージプラットフォームなど。しかし、そのスケールが10倍以上に拡大した場合はどうでしょうか?その時、世界最大級のデータエコシステムで使われる単位であるエクサバイトに移行します。
本ガイドでは、ペタバイト(PB)からエクサバイト(EB)への変換方法を、計算式や具体例を交えながら解説し、これらの巨大な単位がデジタル世界のどこで活用されているかを紹介します。

ペタバイト(PB)とは?
ペタバイトは1,000,000ギガバイト、または1,000,000,000,000,000バイトに相当します。主に以下の分野で使われます。
企業向け大容量ストレージ
クラウドコンピューティングシステム
高解像度画像アーカイブ
AIモデルの学習用データセット
国のデジタル記録
イメージとしては、HD品質の映像を1ペタバイト分保存すれば、13年以上の連続映像に相当します。これほどの巨大なデータ量です。
エクサバイト(EB)とは?
エクサバイトは1,000ペタバイト、または1,000,000,000,000,000,000バイトに相当します。この単位はクラウドリージョン全体、大規模なコンテンツ配信ネットワーク、国レベルのアーカイブのデータ容量を示します。
エクサバイトは主に以下の用途で使われます。
インターネットのバックボーントラフィック
ハイパースケールのクラウドインフラ
天文学やゲノミクスなどの世界的科学データ
数十年単位の企業データレイク
エクサバイトはストレージの未来を象徴する単位であり、私たちはすでにその時代に生きています。
ペタバイトからエクサバイトへの変換方法
非常にシンプルです:
1エクサバイト = 1,000ペタバイト
つまり:
エクサバイト = ペタバイト ÷ 1,000
または
エクサバイト = ペタバイト × 0.001
いくつか例を見てみましょう。
ある研究機関が7,500PBのゲノムおよび気候データを保管している場合:
7,500 ÷ 1,000 = 7.5 EB
国際的なクラウドサービスが月間2,000PBのユーザーデータを処理する場合:
2,000 × 0.001 = 2 EB
組織が450PBの本番データをアーカイブする計画の場合:
450 ÷ 1,000 = 0.45 EB
どんな規模でも素早く変換したい場合はデータストレージ変換ツールを活用するか、変換ツール集を参照してください。
豆知識
2023年、世界のインターネットトラフィックは月間120エクサバイトを超え、さらに増加を続けています。
Metaは1エクサバイトを超える写真と動画のストレージを世界中のデータセンターで複製しています。
天文学のSquare Kilometre Array(SKA)プロジェクトは、完全稼働時には1日あたり1エクサバイトのデータを生成すると予想されています。
英国のBiobankなどの大規模ゲノム解析プロジェクトは、何百万ものDNAデータを保持するためにエクサバイト規模のストレージを活用しています。
AWS、Google、Microsoft Azureなどのクラウド事業者は、多大なデータを支えるためにエクサバイト単位でインフラを拡張しています。
ペタバイトからエクサバイトへ – 大規模がグローバルへと広がる時代
2010年には、ペタバイトのストレージを保有することは自慢の種でした。現在では、多くの中規模企業がバックアップだけでそれを達成しています。AIの進展、クラウドの普及、そして世界中のセンサーが収集するデータが増加し続けることで、私たちはさらなるエクサバイト規模の運用へと進んでいます。
例えばメディア企業の場合、4Kや8Kのコンテンツを提供するグローバルなストリーミングプラットフォームは数十ペタバイトの容量を保管し、それを複数の地域に複製しています。やがてそれらの複製とユーザーデータを合わせてエクサバイト規模のデータセットになります。
同様のことが医療や物流の分野でも起こっています。データは単に収集されるだけでなく、分析され、モデル化され、共有され、規制対応や業務継続のために保存されています。こうして数千ペタバイトが静かにエクサバイトへと成長していくのです。

大規模データのための簡単計算
スケールアップが必要なときはいつでも:
エクサバイト = ペタバイト ÷ 1,000
この計算式は、コンピューティングで使われる最大級の10進法単位同士をつなぐもので、インフラ計画、使用レポート、長期的なデジタルアーカイブに最適です。
瞬時の変換にはデータストレージ変換ツールをお試しください。その他すべての単位でデジタルデータを扱いたいときは、Jetcalculatorの変換ツール集が助けになります。